本を読むスピードがなかなか上がりません。読書を続けていればそのうち上がってくるだろうと思っていましたが、1冊読むのに2時間→1時間半くらいしか速くなっていない。
すでに知っていること、著者の自分語りや過剰な表現をされてるところなど飛ばして読んでもまだまだ時間がかかっている。もっと速く読める方法はないかと悩み速読の本を買い、さっそく試してみたところ効果あり。200ページくらいの本を30分で読めました。
『速読日本一が教える すごい読書術-短時間で記憶に残る最強メソッド』(角田 和将 著、ダイヤモンド社)は大変参考になります。特に第2章「最速・最短で読書をモノにする4つのポイント」と第3章「速読を極めて、情報収集力を上げる」の中から効果的だったコツを紹介します。
考えないで読む
読むのが遅い人は読みながら考えてることが原因です。ぼくもそうですが、読みながらいろいろ考え込んでしまいなかなかページが進まないことが多いです。
やること自体は難しいものではありません。部分的に読み返さずに読むこと、この一点に集中してください。この段階では、読むのが遅いことはまったく気にしなくていいです。(76ページより)
まずは「読む」ことと「考える」ことを分けることが大事です。途中で考え込むのをやめてとにかく読み切る。これだけを考えて理解できないことや気になることがあってもまずは読み切る感覚をつけていく。前に書いてあったことを忘れたと思っても気にしないでOKです。
視界に文字を入れる
文字を「読む」というよりは「見る」イメージを持つと速く読めます。1ページに書かれている文章をイラストとして見ていく感じです。
文章に目線を向け、言葉をパッと見たときに、その言葉を覚えようとせず、言葉の意味がわかったら、次の言葉を見ていくようにします。(83ページより)
知らない言葉があっても意味を調べず「知らない言葉だ」と認識してどんどん見ていきます。どうしても気になってしょうがないときは付箋をパッと貼っておき読み終わった後で調べましょう。
読むというより見るという発想はぼくにはまったくありませんでした。「そうか、読まずに見れば良いんだ」と認識が変わったことでページをめくる速さがあがりました。
普段の3倍速く読む
読む本やどれくらい読書に慣れているかでスピードは変わってきますが、基準は3倍速く読むことを意識しましょう。1冊読み切るのに1時間半かかっているなら30分で読む。個人的にこの基準を設定して読むことが一番スピードアップに繋がりました。〆切があるとお尻に火がつきますね。
行の始めの文字を見てから終わりの文字を見るまでの間の時間は1秒以内が目安になります。(105ページより)
1行1秒以内のペースで読むと正直何が書かれているかわかりませんし覚えられません。ですが、読んでいる意識がなくても間に書かれている文字は視野に捉えられているから心配しなくても大丈夫です。視野に捉えられた情報は一度すべて頭にインプットされます。
インプットされた瞬間から、どんどん忘れていくので「頭にインプットされていない」と考えてしまいがちですが、それは覚えていないのではなく、インプットされた情報を引っ張り出せていないだけなのです。(108ページより)
覚えようとする意識は捨てて速く読む。頭にはちゃんとインプットされていると信じてどんどん読みましょう。
「30分以内で読む!」とデッドラインを決めて読んだことがなかったので、タイマーを設定するだけで速く読む気が起きました。〆切の設定はめちゃくちゃ大事です!
まとめると、
- 考えるのをやめてとにかく読むことに集中
- 文章を「読む」というよりは「見る」イメージで
- 今1冊読むのにかかる時間の3分の1の時間を目標にする
とにかく速く読むためのコツに絞って紹介しました。当然ですが速く読んで終わりでは意味がありません。読む目的があって、読んだ後に行動してこその読書です。本書のなかではちゃんと「速く読んで覚えるコツ」がたくさん書かれていますので気になる方はぜひ。
速く読んで大事なところを抜き出して素早く次のアクションへとつなげていきたいですね。