読書

生成AIってなに?サクッと知りたい、学びたい人へおすすめの1冊。

こんにちは、りょういちです。

今回は『生成AI 「ChatGPT」を支える技術はどのようにビジネスを変え、人間の創造性を揺るがすのか?』小林雅一・著 ダイヤモンド社をご紹介します。

本書を読めば
・生成AIってなに?
・どんなことができるのか
・どんな仕組みで動いているのか
・生成AIの歴史
・なぜ話題になっているのか
・今後どうなっていくか

をざっくり学べます。生成AIとは、画像やテキスト、プログラムなどのコンテンツを「生成」するAIのこと。今年話題になったChatGPTは生成AIのひとつです。

専門用語が多いですが具体的に分かりやすく書いてあるので、まったく生成AIのことを知らない人が読んでも理解しやすくなってると思います。文章も読みやすく、生成AIをサクッと学んどきたいという人にはピッタリの入門書です。

気になったとこメモ

世界のAI研究の始まりは、1956年に米ニューハンプシャー州のダートマス大学で開催された(通称)「ダートマス会議」にまで遡る。

大規模言語モデルつまり基盤モデルを開発するには事実上のスパコンに匹敵する大型の計算機資源を使って、ウェブ上から収集した膨大なデータを長期間に渡って断続的に機械学習させる必要がある。そのためには最低5億ドル(650億円以上)の開発費が必要とされ、一般の中小企業はおろか大手企業ですら自主開発は容易ではない。

ChatGPTのような誰にも親しみやすいユーザー・インターフェースで提供されたからこそ、大規模言語モデルという革命的なAI技術がようやく日の目を見て、世間から受け入れれられることへとつながったのだ。

対話型AI、あるいはそのベースにあるLLMは今後、インターネット・アクセスの新たなプラットフォームとなる可能性が高い。

近い将来、本当に各社サイトへのトラフィックが減少するという確たる証拠はないが、それでもインターネット利用のプラットフォームが従来の検索エンジンから対話型AIへと切り替われば、ネット上のトラフィックが大きく変化することはほぼ間違いない。

最後に

実際にOpenAIのサイトでアカウントを作成しChatGPTを使ってみました。GPT-3.5なら無料で使えます。疑問を投げかけると簡潔で分かりやすい回答を返してくれます。でも必ずしも正確な回答が返ってこないことがあるので注意が必要。正解っぽいけどふつうに間違ったことを言うので自分でちゃんと調べる必要があります。
ちなみにより精度の高い回答がでるGPT-4は有料で月額20ドル(約3,000円)かかります。

2023年4月に突如来日したOpenAI創業者のサム・アルトマン氏。ChatGPTが世界的にブームになりOpenAIの存在が各国に知れ渡ったタイミングで初の海外訪問先としてなぜ日本を選んだのかの考察がおもしろかったです。

AIが発展していくことで人間の仕事が奪われるという意見もありますが、個人的にはAIができることが増えてってくれれば仕事が楽になり、自由に使える時間が増える。その時間を使って新しいことに挑戦したり、やりたいことをやったりできるようになり、より良い人生を過ごせる助けになるのではと思っています。

AIがどんどん発展していき、5年後、10年後、50年後はどんな未来が待っているか。もしかしたらAIが自我を持つ。。。なんて未来もあるかもしれません。ちょっと怖いけど、どんなことになるのか楽しみですね。

 


<目次>
第1章 ChatGPTの衝撃ー対話型AIが証明した「モラベックのパラドックス」
第2章 世界はChatGPTをどのように受け止めたかー揺らぐ教育とビジネス、広がる規制第3章 生成AI以前のAIー2度の「冬」を超えて
第4章 トランスフォーマーの登場と大規模言語モデルへの道ー2017年のブレークスルー
第5章 苦悩するグーグル、躍進するOpenAIとマイクロソフトー生成AIはビジネスの勢力図をどう変えるか
第6章 画像生成AIがもたらすものーフェイク映像の拡散とクリエーター達の憂鬱
第7章 生成AIが突きつける「創造性」の本質ーAIの作品を私達は本当に愛せるのか?


■編集後記
暑くなったり寒くなったりしんどい秋ですがさすがに冬がもう目の前ですね。今年はリビングの床に足元の冷え対策でコルクマットを敷いてみました。冬真っ只中になってどれくらい効果があるか楽しみです。