読書

正解のない問題に対して「自分の意見」を持てるようになるために。

こんにちは、りょういちです。

今回は現代を生き抜くための根幹の力を解説するシリーズの第4弾、『自分の意見で生きていこう 「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ』ちきりん・著 ダイヤモンド社をご紹介します。

前著の記事はこちらです。

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自分で自分の人生を認め、自分だけの生き方をしていくためには「自分の意見」が必要不可欠です。誰かの意見に従ってばかりいては自分の人生は歩めません。情報にあふれた社会だからこそ、知りたいことがすぐに分かる便利な社会だからこそ、迷いやすい時代です。

自分で考えなくても正解っぽいことが分かってしまう現代ですが、世の中正解のないことのほうが多いです。情報を集めても分からない、正解のないことに対して「自分の意見をもつこと」がいかに大切か。

自分の意見を持つことの重要性、そもそも「意見」とはなにか、どうしたら自分の意見をもつことができるようになるかを分かりやすく解説しています。

気になったとこメモ

正しいと”される”答えは人によって、タイミングによって、さらには「考え方や価値観の違いによって」異なります。つまり、誰が考えても同じになる(2+2=4のような)唯一絶対の正解は存在しないのです。

「いま自分が悩んでいる問題・解きたいと考えている問題」が、「正解のある問題なのか、それとも正解のない問題なのか」を最初に見極めることが、なにより重要だということです。

もし誰か偉い人の意見を聞いて、(自分で考えもせず)自分の意見が出てきたなら、それは「受け売り」や「洗脳」に過ぎません。必要なのは「誰かの意見」を探すことではなく、「自分の意見を明確にするために考え尽くす」という行為なのです。

意見と反応を意識的に区別できている人は多くないけれど、市場全体としては、「意見を言っている人=自分のアタマで考えることにより、”ゼロからイチ”をクリエイトしている人」と「他者が創り出したコンテンツや意見に反応だけしている人」は明確に区別され、前者は市場から高く評価されているのです。

「リスクをとらない」という意思決定が、むしろリスクを増やしてしまうのです。

正解は調べるものですが、意見は考えるものです。本や記事を読み、そこで見つけた情報を自分の意見として表明しても自信は持てません。

顧客からも市場からも支持されるのは、自分の意見を明確にし、ポジションをとって行動してきた人です。

オリジナルの人生のキーワードは「自己決定」です。自分で自分の進む道を決めてきたという自覚。親の期待を満たすためでもなく、世間が提示する「成功した人生」のイメージに引きずられることもなく、自分自身がしっかりと考え、選んだ道を歩んできたという自覚。それこそが、自分の生き方への自信を生み出すのです。

今までは正解を知っていることに価値があったけれど、これからは「正解のないことについて、自分の意見が言えること」が重要になる。それは、医師であれ弁護士であれ、他の仕事と同じです。

最後に

1冊目は「論理思考」、2冊目は「マーケット感覚」、3冊目は「生産性」、そして4冊目「自分の意見をもつ」ことを解説してきた著者。現代を生き抜くために必要される根幹の力を解説するシリーズはこれにて完結。

どれも大事な力であり磨いていく価値のあるものです。個人的には今回の「自分の意見で生きていこう」がもっとも重要な力だと感じます。誰かに、なにかに流されるままの人生じゃおもしろくないですよね。自分の人生は、自分で生きてこそ。

自分の意見をもって自分の人生を歩み、「これが自分の生き方だ!」と胸をはって生きていきたい方は必読です。

 


<目次>
1 「意見」とはなにか、なぜ必要なのか
2 「反応」だけではダメな理由
3 SNS時代に「自分」を創る
4 生きづらさから脱却しよう
5 リーダーシップの最初の一歩
6 オリジナルの人生へ
練 「意見」をもてるようになる4つのステップ
おわりに


■編集後記
最高に暑かった夏が終わりやっと秋がきましたね。でも急に涼しくなりすぎて体調崩しそうです。早めに毛布だして長袖着て暖かくして寝てますが、なんだかもう冬装備に...。
あっという間に秋が終わりそうなので涼しいうちに夏物の整理をして早めに冬に備えようと思います。