読書

「生産性」を上げて自分の時間を取り戻そう。

こんにちは、りょういちです。

本日ご紹介するのは、『自分の時間を取り戻そう ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』ちきりん・著 ダイヤモンド社(2015)です。

前著の紹介記事も書いてます。こちらもおすすめです。

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現代を生き抜くための根幹の力を解説するシリーズの第3弾です。

キーワードは「生産性」。生産性というと工場の生産力や仕事だけの話だと狭い解釈をされがち。
ですが本来の意味での生産性とは、仕事だけに限らず家事や子育て、勉強、趣味、人とのコミュニケーションに至るまでその成果を最大化するための鍵となる概念だと著者は言います。

本書は「生産性」という言葉にある誤解を解き、いかにして「生産性」を高めるかを丁寧に分かりやすく解説しています。

仕事でもプライベートでも日常で「生産性を高めよう」と考えて過ごしたことは今までなく、こんな考え方があったのかとハッとさせられました。

仕事に追われ残業の日々だったり、家事・育児が忙しすぎて全く自分の時間がない。そんな人にこそ読んでほしい一冊。具体的に生産性の高め方が書いてある6章、7章だけでも参考になります。

気になったところ

「生産性があがる」とは、あらゆる資源の活用度合いが高まること、あらゆる資源が、今までより有効に使われることを意味しています。

自分で事業を起こすなら、そのビジネスがなんの生産性をどれほど高めるのか、事前に考えることで、事業の可能性を判断することもできます。

ものごとを生産性という視点で見るクセをつけないと、これからの社会において正しい方向判断ができなくなると思うからです。

なにをやるにしても自分の貴重な資源を最大限に有効活用できる生産性の高い方法を見極め、可能な限り高い成果を得る。そういう方法を身につけないと、やりたいコトをすべてやれる人生は手に入りません。

大事なことは日々生産性を意識し、仕事や生活の生産性を高める方法をトライアンドエラーで身につけていくことです。

自分にとってもっとも生産性の高い方法を理解しておき、落ち込んだときやイライラが募ったときに意識的にその方法を使えば、気分転換やリラックス感といった「手に入れたい成果」を高い生産性で手に入れることができるのです。

デキる人とは圧倒的に生産性の高い人であり、残念な人とは自分と周囲の人の時間を平気で無駄にする生産性の低い人のことなのです。

足りないと感じる「時間」こそが希少資源です。この希少資源について深く理解し、その使い方に敏感になること=むやみに無駄遣いしないことが、忙しすぎる生活から抜け出すための、そして生活の生産性を高めるための第一歩です。

お金を有効活用するというのは貯金を増やすことではありません。できるだけ大きな価値を自分に与えてくれるものにお金を使うということです。

大事なのは無駄遣いを減らすことではなく、価値ある支出を増やすこと。それがすなわち「お金の生産性を上げる」ということなのです。

生産性をあげるためにはインプットを減らせばよいのです。具体的には労働時間を減らす、家事や育児に使う時間を減らす、学生なら勉強時間を減らすことが生産性をあげるのに役立つのです。

大事なことは、今の仕事を今より確実に少ない時間で終わらせることです。

多忙な現代に生きる私たちには「いつかヒマになるとき」はやってきません。やりたいことがあるなら、その時間を確保できるよう生産性を上げなければなりません。

最初に「やらないと決めてから、やらなくてすむ方法を考える」のが、時間を捻出するポイントなのです。

最後に

この本を読むと「忙しい」って言葉は自分の生産性が低いから出てくる言葉なんだなと認識させられます。でも落ち込むというよりはもっと生産性を高めるチャンスがあるんだと前向きに考えることもできるということ。

常に「生産性を高めるためにはどうすればいいのか」という考えを持って試行錯誤していけば、自分の本当にやりたいことに時間を使えるようになれると思います。


<目次>
序 「忙しすぎる」人たち
1 高生産性シフトの衝撃
2 よくある誤解
3 どんな仕事がなくなるの!?
4 インプットを理解する 希少資源に敏感になろう
5 アウトプットを理解する 欲しいモノを明確にしよう
6 生産性の高め方① まずは働く時間を減らそう
7 生産性の高め方② 全部やる必要はありません
8 高生産性社会に生きる意味
終 それぞれの新しい人生
さいごに
参考文献


■編集後記
先日兄の飼い猫を病院に連れて行きました。まともに猫ちゃん触ったことないのでちゃんとケージに入れられるか心配でしたがするりと入ってくれました。人懐っこい子で助かりました。無事に手術が終わることを祈ってます。