捨てることはとてもエネルギーを使う。日々のゴミ捨てだけでも疲れるというのに、いらなくなった服や日用品、雑誌などを捨てて整理しようにもやる気がおきない。
やればスッキリするのはわかるけど重い腰があがらない。ダンベル何個ついてるんだってくらいあがらない。
でもどうしてやる気がでないのか。そもそもやる気が問題じゃないのでは、と思う。
きっと捨てることでなにか変わってしまうのが怖いからだと最近気づいた。
捨てれば二度と戻ってこない
当然だがごみに出してしまえば捨てたものは二度と手元には帰ってこない。たくさん思い出がつまってようがなかろうが捨ててしまえばものはなくなる。捨てたものがあった場所がぽっかり(もしくはちょこっとだけ)空く。
空間的にスペースが空くだけではなく、精神的にもスペースが空くのが怖いのだ。今まで存在していたものがなくなるのは恐怖だ。はまっていたピースが一個でもかければ完成していたパズルは未完成になるように。それが嫌だからものを捨てる気が起きなくなる。完成したパズルはいつまでも飾っておきたい。
停滞は悪。勇気をもって進む道を選ぶ
完成したパズルを壊したくないからといっていつまでも飾っていてはただホコリがたまり劣化して古ぼけていくだけ。そんなものは飾っていてもただスペースをとるだけで良いことがない。ものにも心にも鮮度はある。
それなら思い切ってばっさり捨てて新しいものを取り入れたほうが良い。捨てても案外問題なかったということはよくある。ぼく自身捨てて後悔することはほとんどなかった。
捨てれば新しいものを迎え入れることができる。
変化を受け入れるのは怖くてたまらない。しかし捨てる勇気をもてば新たな出会いが待っているのは間違いない。よくも悪くも影響はでるが、より人生を豊かにしてくれる可能性は高い。
変化が欲しいならまずは捨てよう
なにか新しいことを始めたいけどなにから始めていいか分からないときは、ちょっとでもものを捨てることから始めると良いと思う。着てない服、使ってない調味料、食器、いらない本など。
不思議なことにリアルのものを捨てると心にもゆとりが出てくる。新しいことを始めるには心のゆとりをもつことがとても大切だ。ゆとりがないとすぐにいっぱいになってしまい、せっかく新しくなにかを始めてもすぐに挫折してしまうかもしれない。
「新しくなにかを始めるなら、まずは捨てることから」
心に刻んでおいて損はないだろう。